自己肯定感が低い人は「ダメ」と「悪い」という言葉を無意識によく使っています。

この「ダメ」と「悪い」は自己肯定感を下げるNGワードだと最初にお伝えしておきますね。

ありのままの自分を受け入れられないと、自分に対して「ダメ」とか「悪い」と思っているのです。

ありのままの自分を受け入れられないまま頑張っても自己肯定感は低いままです。

 

自己肯定感は他者からのフィードバックでも高めることはできますが、自分で自己肯定感を上げることはもっと大切です。

 

自分で自己肯定感を高めるためには2つのことを覚えておいてください。

1つは自分を許すことで自己肯定感を回復させること、2つ目は自分をほめることで自己肯定感を高めることです。

 

  1. 「~は仕方ない」と受け入れる自己肯定感
  2. 「~ができた」という自分の行動でつくる自己肯定感

この2つをバランスよく高めることが必要です。

 

自分をほめることも大切ですが、自分を許してから自分をほめることをオススメします。

なぜかというと、自分を許せないのに自分をほめることは難しいからです。

ここでは、自分を許す具体的な方法と人間関係で陥ってしまうことをお伝えしますね。

 

 

自己肯定感が低い状態から抜け出そう!

自己肯定感を高めるためには自分をほめることが必要ですが、その前に自己肯定感が低い状態から抜け出しましょう。

 

自己肯定感が低い状態から抜け出すというのは、ありのままの自分を受け入れて自分を許すことです。

 

最初に「ダメ」と「悪い」はNGワードだとお伝えしました。

 

自分に対してのジャッジが厳しい完璧主義の人でなくても「ダメ」と「悪い」の2つを使っています。

言っていなくても思っているのです。

 

「ダメ」も「悪い」もありません。

「ダメも悪いもない」と思えるようになるために、3つのステップのワークを用意しました。

 

ありのままの自分を受け入れるためにを書き出してみましょう。

 

Step1できなかったことを考える

  • ミスしたこと
  • 失敗したこと
  • 今の自分に欠けているもの
  • できなかったこと

これらを考えてみてください。

最近のことでもいいですし、過去のことでもいいです。

 

  • 遅刻してしまった
  • ミスして上司に怒られた
  • 伝えるべきことを伝え忘れて「なんで言わなかったんだ?」と怒られた
  • 言いたいことが言えずに我慢してしまう
  • ダイエットしようと思ったけれど、三日坊主で終わった
  • 帰宅後に読書しようと思っていたが、ダラダラとYouTubeを見てしまった

こんな感じで書いてみてください。

 

【ワーク①】

Q1最近やってしまったミスやできなかったことは何ですか?今のあなたに欠けているものは何ですか?

 

 

Step2できなかった理由を考える

「できない理由を考えるのではなく、できる方法を考えましょう」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。

この考えは正しいですが、ありのままの自分を受け入れるステップでは不要です。

 

自分の感情や感覚はいつでも正解だという話をしたいと思います。

 

たとえば、南国で育った人は2℃という気温に対して「寒い」という感覚を持っています。

ですが、ロシア人は2℃という気温を「暖かい」と感じるでしょう。

 

南国で育った人が寒いと思うのもロシア人が暖かいと思うのも、どちらも正しいのです。

「ダメ」も「悪い」もないのです。

 

「ダメ」も「悪い」もないというのは良い悪いのジャッジをしないということです。

話をできなかった理由に戻しましますね。

 

たとえば遅刻してしまったとしましょう。

遅刻してしまったことに対して理由を考えるのです。

 

理由を考えるときは感情を意識して考えましょう。

 

 

例)遅刻してしまった

→夜遅くまでYouTubeを見ていたことが原因

 

  • 仕事が楽しくなくて、少しでも楽しさが欲しいと思っていた。朝まで遊ぶわけにはいかないから、帰宅してYouTubeを見ていた
  • 気づいたら夜中の3時になっていた
  • 7時にアラームが鳴ったが、「もう少し寝たい」「なんか仕事に行きたくない」と思ってしまい二度寝してしまった

 

この場合は

  • YouTubeを見るのが楽しくてやめられなかったのは仕方ない
  • 仕事が楽しくなくて行きたくないという気持ちになるのは仕方ない
  • もう少し寝たいと思うのは当然の感覚だ

これが感情の理由です。

「えっ?それってアリなの?」って思いますよね。

でも仕事としてNGでも自分の感情としてはOKなのです。

 

2つの見方があります。

  • 仕事としてOKか?NGか?
  • 自分の感情としてOKか?NGか?

この2つの見方は両方大切です。

 

できなかった理由は他人から見たら言い訳とも思えることでもOKです。

その理由に「ダメ」も「悪い」もありません。

 

伝えるべきことを言い忘れて、「なんで言わなかったんだ?」と上司から怒られた理由が「上司が怖くてホウレンソウできなかった」でもいいのです。

 

「仕事なんだから、そんなの通用しないのでは?」という考え方も正しいですが、それは自分の感情に「ダメ」とか「悪い」と考えることになります。

 

くり返しになりますが、「ダメ」も「悪い」もありません。

 

「疲れてたから」とか「面倒だったから」とか「好きじゃないから」といったことは自分の感情として正解です。

 

ここで挙げたことだと「仕事が楽しくない」や「上司が怖い」といったことですね。

 

感情としての理由を肯定しきれないと、他人に何か指摘されたときに傷ついたり怒りを感じます。

 

逆説的ですが、自分の言い訳をOKできれば、「人に言い訳の言葉を言わなくてもいい」と思えます。

ネガティブな感情になるのは、自分を全肯定できないからです。

 

たとえ100人中99人が「ダメだ」と言っていても、100人中自分1人だけでも「OKだ」と言えることが自分を全肯定することです。

ここまで自分を肯定できれば、逆に「反対意見も正しいと思える」と考えられて、心の余裕が持てます。

 

人生で一度も言い訳をしたことがない人はいませんよね。

 

「言い訳をしてはいけない」と考えるとツライだけです。

言い訳は多かれ少なかれ言ってしまいますし、言い訳してもいいんです。

 

「ダメ」とか「悪い」と考えずに、できなかった理由を考えましょう。

 

【ワーク②】

Q2 Q1で書いたことのできなかった理由は何ですか?失敗した原因となる感情は何ですか?

 

あなたが感じることに「ダメ」も「悪い」もありません。

ロシアに行って「上着を全部脱いでTシャツ1枚になれ!でも寒いと思うなよ!」と言われても無理ですよね?

 

逆に気温が30℃のとき、ロシア人に「暑いって思うなよ!暑いと言ったら殴るぞ!」と言ったらパワハラですよね。

 

あなたが感じたことは、すべて正しいのです。

 

Step3何を学んだか?を考える

Q2を書けるだけ書くと

  • どういうときに失敗しやすいか?
  • どういう状況でやる気がなくなるのか?
  • 失敗やミスの共通点は?

こういったことが見えてきます。

 

  • 上司の機嫌が悪いときに萎縮しやすくて、そういうときにミスしやすい
  • 「今日は頑張れた」と思った日は自分へのご褒美としてお酒の量が増えて、次の日に調子が悪くなる

こういうことに気づけることが失敗から学ぶことです。

 

これらを明らかにしたうえで「これからどうしたいのか?」次のアクションを考えましょう。

 

それと同時にどういうときに自分は自己肯定感が下がるのか?も見えてきます。

 

できなかった理由に「ダメ」とか「悪い」を考えると、失敗から学ぶことはできません。

しつこくなってしまいますが、「ダメ」も「悪い」もありません。

 

【ワーク③】

Q3失敗から学んだことは何ですか?できなかった理由から気づいたことは何ですか?気づいたことから考えられる次のアクションは何ですか?

 

自分を許すことと甘やかすことの違いとは?

できなかった理由を考えて「仕方ない」と思うことは、自分を甘やかすことなのでは?と思ってしまいますよね。

自分を許すことと甘やかすことの違いは何でしょうか?

 

「仕方なかった」と考えたうえで「次はこうしよう」と考えていれば、自分を甘やかすことではありません。

 

  • 次のアクションを考えているか?考えていないか?
  • 向上心があるか?ないか?
  • あきらめているか?あきらめていないか?

こういう違いです。

 

できなかった理由を考えて「仕方なかった」と考えたあとに

  • 「~したい」
  • 「できるようになりたい」
  • 「乗り越えたい!」

こう思えればOKです。

 

過ぎ去ったことを仕方ないと考えるほうが、むしろ次につながります。

過去に起きたことでクヨクヨすると、次につながりにくいです。

 

クヨクヨすることは自分を甘やかすことと同じ結果を生んでしまいます。

「自分はダメだ」と気持ちとしては甘やかしていなくても次につながらなければ、あきらめたり甘やかしていることと同じになってしまうのです。

 

自分では「ダメ」とか「悪い」という言葉を使っていなくても、頭の中には「ダメ」と「悪い」という言葉があるはずです。

 

しつこくなってしまいますが、「ダメ」も「悪い」もありません。

できなかったことがあっても反省はしなくていいのです。

反省より改善が大事だと考えましょう。

 

自己肯定感が低いから人間関係で悩む

自己肯定感が低いことが人間関係の悩みの根本原因と言っても言い過ぎではありません。

 

もちろん自己肯定感が高い人でも人間関係で悩むことはありますが、自己肯定感が上がれば仕事や人間関係の悩みは激減します。

 

ここでは自己肯定感が低いと、人間関係でどんな悩みを抱えてしまうのかをお伝えします。

 

自己肯定感が低いから怒りを感じる

自分のことを認められれば、「他人から認められたい」という気持ちは小さくなります。

 

「自分のことを理解してほしい」と誰もが思いますが、自己肯定感が低いと過度に期待してしまいます。

 

  • 何かを指摘されたら言い訳したくなる
  • 反論する
  • 怒る

これらは「自分が正しいことをわかってよ!」という気持ちがあるから、やってしまうことです。

 

できなかった理由やミスしたことを自分で肯定しきれていないから「自分は正しい」とアピールしたくなるのです。

怒りという感情はその表れです。

他人から見て言い訳とも思えるようなことでも自分で肯定できれば、「この人の言っていることもわかる」と思えます。

相手が間違っていれば、「言わせておけばいい」と思えるはずです。

 

本当に自分のことを認められれば、「自分は正しい」とアピールしようと考えないのです。

 

他人へのジャッジは厳しくなっていないか?

自分を許せないと他人も許せなくなります。

言い方を変えれば自分OKを出せれば他人も許せるということです。

 

自分の欠けている部分を認めて「これも自分だ」と思えると、他人の欠けている部分を見ても「これが◯◯さんだ」と思えるようになります。

 

つまり自分に甘く他人に厳しい人は自己肯定感が低いと言えます。

 

他人の欠けている部分にフォーカスしないと自信が保てない人は、自分の欠けている部分を「ダメ」とか「悪い」と心のどこかで思っているのです。

しつこくなってしまいますが、「ダメ」も「悪い」もありません。

何かを指摘されると「自分だってできてないじゃん!」と怒りの感情になるのは、「ダメ」と「悪い」が頭を離れていないということです。

 

 

他人のできなかったこと責めなくても他人を許せなくなることもあります。

それは自分と他の人との扱いが違うと感じたときに不満に思うときです。

 

「同じ扱いができない」という部分は、その人の欠けている部分と言ってもいいでしょう。

「あの人には何も言わないのに、なんで自分にだけ言うの?」と思ったことはありませんか?

 

僕は思ったことがあります。

男性上司が若い女性には優しくて男の自分にはキツイ口調で責めることが納得できませんでした。

 

  • 女性上司がイケメンに優しい
  • 女性同士だと仲良く話すのに男性にはキツイ口調
  • 相手が美人だからジェラシー感情を持つ

こういうものは多かれ少なかれ誰でも持ってしまいますよね。

 

人はどんな人にも同じ接し方をすることはできません。

 

1つ質問をしたいと思います。

  • 40歳の男性が困っている
  • 3歳の女の子が困っている

どちらか1人にしか声をかけることができないとしたら、どちらに話しかけますか?

 

あなたは3歳の女の子に「どうしたの?」と声をかけると思ったのではないでしょうか。

理由は「大人だから自分で解決できるだろう」と「3歳の女の子が可愛いから」だと思います。

 

でも、これって不平等ですよね?

完全に私情です。

 

しかしながら、この私情はダメでしょうか?悪いでしょうか?

本当にしつこくなってしまいますが、「ダメ」も「悪い」もありません。

そろそろいい加減にしてくれよと思いましたか?

でも「ダメ」も「悪い」もないという考え方は重要です。

 

僕は昔「美人とイケメンは得するよな」と不満に思っていました。

「不平等に扱う」という他人の欠けている部分が気になりすぎて許せませんでした。

 

でも「ダメも悪いもない」と考えるようになってから自分だけ扱いが違うことを許せるようになりました。

 

自分を大切に思える気持ちが強ければ他人も許せるようになりますし、たとえ自分だけの扱いが違っても受け入れることができるようになります。

 

自己肯定感が高くなると「自分だけが正しい」と考え、ワガママになるのでは?

そういう誤解もありますが、むしろ逆です。

 

自己肯定感が高くなれば他人を許せるようになり、人に優しくなれるのです。

 

他人からの承認が目的になっていないか?

自己犠牲と貢献の違いについて考えてみましょう。

 

  • 承認されたくてやっている
  • 感謝されることだけが目的になっている
  • 頑張ったから評価してほしいと考える

これらは自己犠牲です。

 

  • やりたいからやる
  • やってあげたいからやる
  • 見返りを求めない

これらが貢献です。

 

具体的なものを求めていなくても「ほめてほしい」と思うのは、精神的に見返りを求めています。

 

自己肯定感を高める要素として内的要素と外的要素の2つがあります。

 

内的要素は次のようなことです。

  • 自己評価
  • 自分を許す
  • 自分のプロセスをほめる
  • 自分の行動をほめる

こいったことは自分の成長にフォーカスすることであり、コントロール可能なことです。

 

外的要素は次のようなことです。

  • 結果や成果をほめる
  • 他者からの評価や感謝

こういったことは自分の成功にフォーカスすることであり、コントロール不可なことです。

 

成果を出したい思うことやほめられたいと思うことは悪いことではありません。

むしろ必要なことです。

 

ですが、成果や評価ばかりをエネルギーにしようとすると、すぐにエネルギー不足になります。

 

自己評価でつくる自己肯定感がコップだとしたら、他者評価でつくる自己肯定感は水です。

 

コップにひびが入っていたら水がもれてしまいます。

コップにひびが入って水がもれることは、愛情は確かに存在しているのに自分が満たされないということです。

自分が満たされないと「愛が足りない」と感じて、ますます承認欲求が強くなります。

承認欲求が強くなると、自己犠牲の行動がやめられなくなります。

もしくは我慢するだけという選択の人もいるでしょう。

自己犠牲も我慢もwin-winの関係をつくることができません。

 

心のどこかで「こんなに頑張ってるんだから評価してくださいよ!」と思っていると、相手は逆にほめたくなくなります。

 

心の底から「自分は頑張った」「よくできた」と思えれば、他者からのフィードバックがなくても自分は満たされるのです。

 

それに努力しているなら誰も認めてくれないということはありません。

頑張っているなら誰かはわかってくれているはずです。

 

自己肯定感が低いと評価してくれるひとの存在が見えなくなってしまったり、ほめ言葉を素直に受け取れないだけなのです。

 

器に穴があいていなければ、自然と満たされていくのです。

コップに水がたまり続けると、いつかはあふれます。

コップからあふれ出た水は優しさや思いやりだと言っていいでしょう。

自分が満たされれば自然と他人を許せるようになり、優しくもなれるのです。

 

なので、自己評価ベースの自己肯定感をつくり、他者評価である外的要素はおまけだとかんがえましょう。

 

もちろん他人から認められたいという気持ちは「ダメ」でもなければ「悪い」もないですよ。

だから「自分は承認欲求が強いからダメなんだ」と考える必要はありません。

 

承認欲求が強くても仕方ない理由を考えて「これからどうしたいのか?」を考えられればOKですから。

 

本当に最後までしつこくなってしまいますが、「ダメ」も「悪い」もありません。

 

 

まとめ

◆まず自分を許してから自分をほめたほうがいい

 

◆できなかった理由に「ダメ」も「悪い」もない

 

◆仕事としてNGでも自分の感情としてはOKとすることが、ありのままの自分を受け入れること

 

◆たとえ言い訳でも次のアクションを考えていれば、自分を甘やかすことではない

 

◆自分にOKを出せて全肯定できれば、他人からの指摘を受け入れられる

 

◆自己肯定感が上がれば他人を許したり優しくできる

 

 

自己肯定感を高める2つの要素

◆内的要素

  • 自己評価ベース
  • コントロール可能
  • 「~は仕方ない」と自分を許すこと
  • 「~ができた」と自分の行動をほめること
  • 「許す」と「ほめる」のバランスが重要
  • プロセスや成長にフォーカスする
  • 自己評価ベースの自己肯定感が自分の器をつくる

 

◆外的要素

  • 結果や成果にフォーカスする
  • コントロール不可
  • 評価や感謝など他者からのフィードバック
  • 結果や成功にフォーカスする
  • 外的要素は自己肯定感を高めるうえでおまけの要素

 

 

「許す」と「ほめる」のバランスが大事なように、内的と外的も両方大切です。

 

結果や成果も大事ですが、結果や成功の喜びは一瞬です。

人から評価されたり感謝されたらうれしいのは事実ですが、「ありがとう」と言われることはコントロールできません。

 

それに対してプロセスや成長の喜びは、あなたが歩みを止めない限りずっと続きます。

自分でコントロールできます。

 

「今日はこれができた」

「これからこうしたい」

そういう感情を感じられる毎日を過ごしましょう。