苦手な人と接してもクールに過ごす6つのコツ

 

  • 苦手な人がいると顔や態度に出てしまう
  • ミスするとキツイ口調で責めてくる人がいる

こういったことで悩む人は少なくないです。

 

苦手な人との接し方とは機嫌が悪い人とどう接したらいいか?という問題だと言っていいでしょう。

 

「あの人はテンション高すぎてついていけない」と感じることはあると思いますが、基本的には苦手な人=機嫌が悪い人ではないでしょうか。

 

苦手な人がいても気分をバラ色にすることは不可能ですが、機嫌が悪い人からの悪影響を最小限にすることは可能です。

 

この記事では機嫌が悪い人からの悪影響を最小限にするコツを6つお伝えしますね。

 

苦手な人との接し方で大事なこと

最初にお伝えしておきたいことは、苦手な人と接するうえで大事なことは自分の感情をマネージメントする力だということです。

 

コミュニケーションスキルも大事ですが、それ以上に自分の心を守ることが重要です。

 

人の感情をつくる要素は2つあります。

1つは外的要素で、2つ目は内的要素です。

 

  • 出来事
  • 環境
  • 状況
  • 人間関係

これらは外的要素です。

 

外的要素は自分の感情をつくると言うよりかは影響を受けると言ったほうが正しいかもしれませんね。

 

内的要素は2つあり、

  • 行動→何をやるか?
  • 思考・意識→何を考えるか?

この2つが自分の感情を能動的につくる要素です。

 

  • 苦手な人と距離を置く
  • 2人きりの状況にならないように注意する

こういったことはよく聞く話ですが、自分でコントロールできません。

もちろんそれが可能ならやったほうがいいです。

 

どうしても苦手な人と距離を置いて付き合うのが難しい場合は、心の状態を自分でつくるトレーニングが必要になります。

つまり、感情をつくる内的要素である行動と思考を工夫しましょうということです。

 

自分の行動と思考を工夫するとは、

  • 何をすると気分は落ちつくのか?
  • 何を意識すると冷静になるのか?

ということを考えて実行することです。

 

苦手な人と境界線を引いて接する

苦手な人と距離を置くことができないなら、境界線を引いてみましょう。

境界線は物理的な境界線と心理的な境界線の2つがあります。

 

物理的な境界線は

  • 距離を置いて付き合う
  • 接触を避ける
  • 会う回数を減らす

といったことですが、自分ではコントロールできませんよね。

 

そこでオススメしたいのが心理的な境界線を引くことです。

 

ここでは苦手な人と接するときのコツを3つお伝えしますね。(①~③)

 

①画面の中の人だとイメージする

苦手な人を画面の中の人だとイメージしましょう。

直接会っている人ではなく、画面の中の人だとイメージするのです。

 

ビデオレターだと思ってもいいでしょう。

オフライン(リアルの場)ではなく、オンライン(ネット上)の人をイメージするのでもOKです。

 

そういうイメージを持つことによって、少しだけ心理的な境界線を引くことができますよ。

 

②相手の意見と事実を分ける

「仕事なんだから、いい加減にやらないでくれる?」

そんなことを言われたら、「イヤな感じの人だな」と思いますよね。

 

こういうことを言われたときに「ムカつくわ~」と思うのは、相手に自分の心が持っていかれています。

持ち逃げされた心はしっかり取り戻しましょう。

 

自分の心を取り戻すためには、相手の意見と事実を分けて考えることが大切です。

 

この例だと「いい加減にやらないでくれる?」という言葉の中の“いい加減”という言葉です。

 

「自分はこの作業をやった」というのが事実です。

 

意見とは事実+意味づけです。

この場合は「自分はこの作業をやった」+「いい加減にやった」ですね。

 

相手の意見と事実に分けることは、相手の意味づけに気づくことです。

つまり、いい加減かどうかは相手の主観だということです。

 

相手に意見と事実を分けるコツは、相手の言葉に「というのはこの人の意見だ」とか「とこの人は思っている」という言葉を自分の頭の中で付け加えることです。

 

あるいは「この人の意見は◯◯だけど、事実は△△だ」という言葉でも大丈夫です。

 

もちろん相手の意見を否定することではありませんよ。

ただ相手の言葉を正しいと認めてしまうから怒りを感じたり、傷ついたりすると言えます。

 

「正しいとは言えないから反論したくなる」という気持ちもあると思います。

ですが、「正しくないならムキになる必要はない」という考え方もできます。

 

「言わせておけばいいや」という考えだと言ってもいいでしょう。

 

とはいえ「この人は間違っている」と考えると、ただの敵対心になってしまうので「これはこの人の意見だ」という解釈がベターでしょう。

 

意識としては事実に80%、意見に20%ぐらいの意識を向けるようにしてみてください。

この感覚が「頭の片隅に置く」という感覚です。

 

相手の意見を無視せず、それでいて自分の心が乱されない感覚です。

 

③相手の考えと自分の考えを分ける

相手の意見と事実を分けることの加えて、相手の考えと自分の考えを分けてみましょう。

「この人はこう思っているけど、自分はこう思っている」と考えることが分けるコツです。

 

注意したいことは、相手の考えと自分の考えの優劣を決めてしまうことです。

相手と自分のどちらが正しいのか?という発想は、人間関係を勝ち負けで考えている発想です。

 

そうではなくて、違いがあるということを理解しましょう。

「違う考えだ」と意識することだと言ってもいいです。

 

相手の考えを否定することではありません。

 

「この人の考えも正しいけれど、自分の考えも正しいと思う」とか「否定はしないけれど、自分はこう思う」といった解釈で大丈夫です。

意識としては自分の考えに80%、相手の考えに20%ぐらいの意識を向けるようにしてください。

 

この感覚は相手の言葉を頭の片隅に置くことでもあり、「この人と自分は違う人種だな」という考えも持てるようになります。

 

苦手な人がいても冷静になるコツ

ここからは苦手な人がいても冷静になるコツをお伝えしたいと思います。

 

あなた「冷静になることが大事」だと一度は聞いて事があるのではないでしょうか。

しかしながら、「どうすれば冷静になれますか?」という疑問もお持ちだと思います。

 

感情をつくる内的要素は行動と思考です。

  • 何をすると気分は落ちつくのか?
  • 何を意識すると冷静になれるのか?

この2つを考えてみましょう。

 

ここでは、3つコツをお伝えしたいと思います。(④~⑥)

 

④一歩引いたところから見るイメージを持つ

「一歩引いたところから見るイメージを持つ」というのは他の記事でもお伝えしていますが、大事な意識です。

「自分の置かれている状況をモニターで見ている意識」でしっくりくるのであれば、それでも大丈夫です。

 

一歩引いたところから見るイメージを持つイメージを持つためには「という状況だ」と考えましょう。

 

「この人が怒っているから怖い」と思うことは冷静になれていません。

「この人が怒っているという状況だ」と考えることで、心を落ちつかせることができます。

 

「どうしよう!?ヤバイよ!!」ではなく、「自分は不安な気持ちがあるという状況だ」と考えることです。

 

「という状況だ」と考えた後に「さて、どうするかな?」と考えられれば、あなたの脳は解決方法を探し始めています。

 

ほんの少しだけ他人事で考えてみることも「一歩引いたところから見るイメージを持つ」に近い感覚です。

 

この感覚はあなたが一番しっくりくる言葉を見つけることでイメージできるようになります。

ぜひそういう言葉を見つけて感覚をつかんでくださいね。

 

⑤相手の言葉をただの音声だと考える

相手の怒りの感情を含む言葉に反応すると萎縮してしまいます。

相手の態度にも影響を受けるでしょう。

 

そこで相手の言葉をただの音声として聞くことを心がけてください。

 

ただの音声として捉えることとは「情報収集として聞く」と考えることです。

「これはただの音声だ」とか「この言葉はただの情報だ」という意識で大丈夫です。

 

良い悪いのジャッジをせず、1つの情報として捉えるということです。

 

⑥相手の言葉をトゲを抜いた言葉に変換する

人間関係でストレスをためる原因は我慢するか?言い返すか?というコミュニケーションのスタイルになることです。

あるいは抑えつけるか?自分が我慢するか?と言ってもいいでしょう。

 

このコミュニケーションのスタイルを変えるためには、言葉を変える必要があります。

コミュニケーションのスタイルを変えるとは、その言葉からトゲを抜く作業です。

 

ということで、次に言葉からトゲを抜いてみてください。

 

  • そんなに文句を言うなら、自分でやってよ!
  • そんなのできるわけないじゃん!こっちが忙しいってわかって言ってるの?
  • 早くやれよ!いつまでやってんだよ!?チンタラやってんじゃねぇよ!!

 

これらの言葉はトゲがあり、攻撃性がありますよね。

これらの言葉からトゲを抜くとどんな言葉になるかを考えてみてくださいね。

 

まず1つ目の「そんなに文句を言うなら、自分でやってよ!」を変換する例を挙げたいと思います。

 

「自分はこれが苦手で上手にできないので、◯◯さんやってもらえますか?」

どうでしょうか?トゲがない言葉ですよね?

 

 

続いて2つ目の「そんなのできるわけないじゃん!こっちが忙しいってわかって言ってるの?」を変換してみましょう。

 

「ちょっと忙しくて今はできないんですけど、後でも大丈夫ですか?」

どうでしょうか?柔らかくなりましたよね。

 

あるいは「自分は忙しくてできないんですけど、◯◯さんに頼むことってできますか?」という言葉でもいいかもしれませんね。

 

この言葉は頼まれたことを断る言い回しですが、断る場合は言葉の使い方に気をつけたいですね。

 

 

最後3つ目の「早くやれよ!いつまでやってんだよ!?チンタラやってんじゃねぇよ!!」を変換してみましょう。

 

  • あとどのぐらいで終わりますか?
  • あと30分ぐらいで終わらせてくれると、ありがたいです。
  • この作業に慣れてきたら1時間で終わるので、1時間で終わるように頑張ってください
  • 今日のところは1時間半ぐらいを目安にやってください

こういった表現だとトゲがなく伝えることができますよね。

これを読んでくれているあなたはトゲのない言葉を言わない工夫ができる人だと思います。

「トゲのある言葉に傷つくことが多いから、いい方法を教えてくれ~」という人でしょう。

 

もし自分がトゲのある言葉を言われたら、あなたなりにトゲを抜いた言葉に変換してみてください。

 

「でも相手は怒ってますよ」という心配もあると思いますが、萎縮すると余計に攻撃対象になってしまいます。

「コイツはビビッているから、もっと言ってやろうか」という気持ちを持たせてしまいます。

 

怒っているうちに怒りが快感になってしまう人がいるので、注意したいところです。

だからこそ、相手の言葉をただの音声として聞き、トゲを抜いた言葉に変換することが大事なのです。

 

苦手な人の言葉を

  • ただのリクエスト
  • 1つの意見
  • 事情の説明

こういった捉え方をしてみてください。

 

こういった捉え方をしたら、その言葉に対して情報を自分が与える、YesかNoの返事をするということをしてみてください。

 

イメージとしては

「早く◯◯やれよ!バーカ!!」→「◯◯お願いね!」に変換

「わかりました」

こんな感じです。

 

ポイントは「すいません」と言うのではなく、ただYesかNoの返事をするだけということです。

 

 

苦手な人とうまく付き合えなくていい

誰でも苦手な人はいて、誰とでもうまく付き合える人はいません。

だから自分が甘えだと考える必要もないです。

 

どうにもならないヒドイ人もいますから。

 

僕は昔働いていた飲食店で、すごいヒドイ人がいました。

冷蔵庫の扉をバーンと閉めたり、食器をバーンと音を立てる人がいたのです。

 

常に不機嫌な状態で、あまりの態度の悪さに名指しでクレームをもらう人でした。

 

攻撃的な口調で言葉も物も雑に扱う人はまれに出会ってしまうことがあります。

今めちゃくちゃヒドイ人の扱いに悩んでいるという人もいるのではないでしょうか。

少しでも苦痛を減らしたいなら、ここでお伝えした6つの方法を試してください。

 

ただ残念ながら、誰が見てもヒドイ人への対処法はありません。

あまりにもヒドイ人がいる場合は物理的な境界線を引くか、付き合わないことをオススメします。

 

職場にヒドイ人がいるなら、仕事を変えることを手段の1つとして考えてもいいかもしれませんね。

 

もちろん自分が苦手意識を持っていしまっている人に対しては、ここでお伝えした6つのコツが有効です。

 

最後に考えてほしいことがあるのですが、それはあなたの特質や価値観についてです。

自分の特質や価値観を否定される環境にいるなら、仕事を変えることも検討してみてください。

 

たとえば松岡修造さんに「熱苦しいのが嫌いだから情熱的になるな」と言ったら、「松岡修造という人間をやめろ」と言っていることと同じです。

熱意がなくなったら松岡修造さんではなくなりますよね。

 

 

あなたらしさとは何でしょうか?考えてみてくださいね。

「この要素は自分をつくる大事な要素」という性質です。

 

たとえば僕は「落ちついている」という性質は自分をつくるうえで大事な要素だと考えています。

なので「もっと元気よくやれよ!」とか「問題が発生したのに落ちついた態度がムカつく」と思う人とはうまく付き合えません。

 

僕としては「冷静になったほうがいい」と考えていても、「のんき」とか「能天気」だと思う人もいます。

 

ですが、「もっと元気よく大きな声を出さないとダメ!」とか「落ちついた態度はダメ!」と言われることは、僕にとって「人間やめろ」と言われることに等しいです。

 

体育会系の気質やノリが強い人が評価される場所では、僕は居場所がないと言えます。

 

これは協調性がなくていいということではありませんが、譲れないものは譲れないでOKです。

それと同時に妥協できることも考えてみましょう。

 

僕は細かいことを気にするのが苦手です。

自分ではAでもBでもどちらでもいいと考えていることを「絶対にAでないとダメ!」と言う人が苦手です。

 

でも「この人細かい人だな」と思いつつも、「この人が言っていることもわかる」と思えれば苦手な人の意見に合わせます。

 

僕の場合は細かいことを気にせず大ざっぱに考えることが自分の重要な特質や価値観なのか?それとも妥協できるか?ということを考えることです。

 

「これを捨てると自分ではなくなる」というアイデンティティーなのか?それほど重要な要素ではないか?ということです。

 

あなたは、どんなことなら妥協できますか?考えてみてくださいね。

 

妥協できることであれば「この人は苦手だけど、嫌いではない」と思えるようになります。

 

 

最後にこの3つを考えてみてください。

 

Q1あなたらしさをつくる大事な要素は何ですか?

Q2今あなたがいる環境はあなたの大事な要素がプラスに機能しますか?それともマイナスに機能しますか?(プラスでもなくマイナスでもないという答えでもOK)

Q3今あなたがいる環境で「個人的にはこう思うけど妥協できる」と思うことは何ですか?

 

職場や学校に苦手な人がいる場合は、この3つを考えてみて今後どうするかを決めてくださいね♪