スルースキルという言葉が認知されてきていますね。

スルースキルとは受け流すスキルのことですが、ここでは本当のスルースキルについて解説します。

 

  • 職場で見下すような言い方をする人がいるからムカついてしまう
  • 上司に怒られすぎて萎縮してしまっている
  • できれば相手との関係を断ち切りたいけれど、仕事の人間関係だから付き合いをゼロにはできない

こういう悩みってありますよね。

 

このような人間関係のストレスの対処法としてスルースキルが注目されてきています。

 

でも、「どうすればスルースキルが身に付くのか?」ということが正直なところわからないのではないでしょうか。

 

それもそのはず。スルースキルは現時点でちゃんと定義されていません。

スルースキルの正体や必要な要素が今のところ不明確になっていると言えます。

 

  • 受け流したいけれど、いざイヤなことがあったときに受け流すことができずに不快な気持ちになる
  • 受け流すコツを知りたいけれど方法がわからない
  • そう簡単にスルーできれば悩まないよ!

あなたがこう思っているなら、ぜひ最後まで読んでください。

 

 

受け流す力「スルースキル」とは?

スルースキルについてネットで調べると、いろんな意見が出てきます。

 

その意見の中で一部ではありますが、受け流すコツとして次のような表現を見かけます。

  • さらっと受け流す
  • 真に受けない
  • 気にしない
  • 聞き流す
  • のれんに腕押し

これらはスルーすると同じ意味の言葉でコツではありません。

ただ同じ意味の言葉が並列されているだけですよね。

 

「スルースキルを身に付けるには真に受けないことが大切」というのは、「受け流すためにはスルーしましょう」と言っていることと同じです。

 

同じ意味の言葉が並列されているだけだと、「それって結局どうすることなの?」と思ってしまいますよね。

 

では、スルースキルとは何でしょうか?

僕はスルースキルを次のように定義しました。

 

スルースキルとは

  • イヤなことがあっても、不快な感情をすぐに解消できること
  • バカにされても否定されても、自分の存在価値を信じること
  • 不快にさせる人やものに接しても、あまり悪影響を受けないこと

 

この3つが僕の考えるスルースキルの定義です。

 

当然ですがスルースキルは我慢することではありません。

気にしないフリをしていても傷ついていたら受け流せていませんよね。

受け流せていないということは我慢していると言えます。

 

また受け流す方法として「見ない」とか「聞かない」というものが紹介されていることがあります。

もちろん見なくていいものは見なくていいですし、聞かなくていいものを聞く必要はありません。

 

ですが、スルースキルはただ避けることではないのです。

 

見たくないものを見てしまっても、聞きたくない言葉を聞いてしまっても、受け流すことができるのがスルースキルです。

 

職場の人間関係であれば、物理的に距離を置いて付き合えない相手がいますよね。

そういう相手と適度に心の距離をつくることができて、物理的に距離は近いけれどストレスが少ないというのがスルースキルです。

 

スルースキルが必要な理由

ストレスの原因から離れることができるのであれば、距離を置くことが望ましいです。

でも、それができない状況だからこそスルースキルが必要ですよね。

 

スルースキルが必要な理由は

  • 職場や学校に大嫌いな人がいても、毎日ハッピーな気持ちで過ごすため
  • うまくいかないことがあっても一喜一憂せず、淡々とやるべきことを継続するため

この2つです。

 

どうでもいい人のどうでもいい言葉を聞き流すことができれば、大嫌いな人が不快な気分にさせる発言をしてもストレスなく過ごせます。

 

コントロールできない要因ばかりを気にするのではなく、自分ができることを一生懸命やれば少しずつ前進します。

 

受け流すために重要なこと

  1. どうでもいい言葉を聞き流す
  2. コントロールできない要因を気にしない

 

受け流すためにこの2つが重要です。

 

スルースキルは鈍感になることではない

スルースキルについて調べると、ある一定数「鈍感になりましょう」という表現を見かけます。

ですが、鈍感になることではハッピーになれません。

むしろ鈍感になることにはリスクがあるのです。

 

ネガティブな感情を持てば確かに不快ではありますが、実は生きていくうえでネガティブな感情は必要なのです。

 

ネガティブな感情は危険を察知するサインだと言われています。

「危ない」とか「怖い」と感じるから、危険なことに対してブレーキがかかりますよね。

 

もし「危ない」とか「怖い」と感じる感覚がなかったら事故やケガが増えます。

人間関係であれば「この人ヤバそう」と感じるから、付き合ううえでの距離感を考えるようになりますよね。

 

鈍感になることは危険を察知するサインであるネガティブな感情を感じ取る感覚が鈍るということです。

これってリスクですよね。

 

ですから、あくまで感じた不快な感情をすばやく解消できることがスルースキルです。

感じない人になるというのはロボットになれと言っているのと同じことだと言えます。

 

ですが、不快さを感じない人にはなれませんし、イヤなことがあってもうれしいと感じる人はいません。

嫌いな人を好きな人として認識することも不可能ですよね。

 

不快さを感じることは人として当たり前の感覚ですし、不快にならないというのは人間をやめることです。

 

 

本当のスルースキルとは?

では、本当のスルースキルとは何でしょうか?

本当のスルースキルとは、どうでもいい人のどうでもいい言葉を聞き流すことができることです。

 

不快な気分になってしまうのは仕方のないことだと考えてください。

ムカつくことがあっていいです。

傷つくことは人間らしさです。

 

大事なのは長時間そのイヤな感情を引きずらないことです。

 

もし仮に鈍感になったり、何も感じなくなったりしたらどうなるでしょうか?

自分の大切な人が亡くなっても可愛がっていたペットが死んでしまっても、悲しくならないことが鈍感になることです。

 

大事な何かを失ったときに悲しくならなかったら、それって寂しいことですよね。

悲しむべきときには悲しんでいいですし、場合によっては涙を流すことも必要です。

 

つまり人間として生きていくなら感受性が大事だということです。

 

その一方で怒りの感情が暴走して人間関係を壊してしまうリスクも考えなければいけません。

 

ネガティブな感情を暴走させない冷静さも生きていくうえで大事ですよね。

ですから、本当のスルースキルは感受性と冷静さを両立させることだと考えてください。

 

人が生きていくために感情的な感覚と論理的な思考の両方が必要です。

 

イヤな気持ちにはなるけれど、その不快な感情を解消できることが本当のスルースキルです。

 

また冷静になるために

  • 何が大事なのか?
  • 何がどうでもいいことなのか?

これを見極めるようになりましょう。

 

本当のスルースキルとは?

  • どうでもいいことに反応しない
  • どうでもいいことを見極める
  • 感受性と冷静さを両立させる

 

 

受け流すために必要な3つの要素

スルースキルを身に付けたいと思っている人が増えてきていますが、方法がわからなくて悩む人が多いという印象を受けます。

 

それはなぜだと思いますか?

答えは何が必要な要素かを教えてくれる人が極端に少ないからです。

スルースキルを構成する必要な要素が明確になっていないとも言えます。

 

スルースキルについていろんな意見があると思いますが、僕が考える受け流すために必要な要素は次の3つです。

受け流すために必要は3つの要素

  1. 心を整える
  2. 自尊心を育てる
  3. 境界線を引く

 

この3つの要素をかけ算したものがスルースキルの高さだと考えてください。

この3つを必要な要素として考えていることにはちゃんと理由があります。

 

このページのスルースキルとは何かを定義した部分で次のように定義しました。

 

スルースキルとは

  • イヤなことがあっても、不快な感情をすぐに解消できること
  • バカにされても否定されても、自分の存在価値を信じること
  • 不快にさせる人やものに接しても、あまり悪影響を受けないこと

これが僕が考えるスルースキルの定義です。

 

  1. 不快な感情をすぐに解消するために心を整えることが必要
  2. 自分の存在価値を信じるために自尊心を育てることが必要
  3. 不快な人やものに接しても悪影響を最小限にするために境界線を引くことが必要

この3つが受け流す要素として必要だと僕が考えている理由です。

 

  1. 心を整える
  2. 自尊心を育てる
  3. 境界線を引く

この3つのスキルを高めることによって受け流せるようになります。

またスルースキルが高い人の特徴として次のようなことが挙げられることが多いです。

  • 落ちつきがある
  • ポジティブ思考
  • 集中力や洞察力がある
  • 相手の言動を深読みしない
  • 適当に話を合わせる
  • 物事を俯瞰して客観的な視点で見る
  • 「自分と同じ価値観の人はいない」と考えられる
  • 自分軸で生きている

これらの特徴はこれからお伝えする3つ能力を高めることで、自然と身に付いているものだと考えてください。

 

「自分と同じ価値観の人はいない」と考えられるのも、境界線を引くことができて自分軸で生きているからです。

 

境界線を引くことができれば、気にしなくていいことを見極めることができて深読みしません。

 

違う意見を言われると自分が否定されたと感じることもあるでしょう。

自尊心が満たされている人は「自分と同じ価値観の人はいない」と考えられます。

 

また心を整えるスキルが高いからこそ、落ちつきがありポジティブにも考えられると言えます。

 

では、ここからは

  • 心を整えるとは何か?
  • 自尊心を育てるとは何か?
  • 境界線を引くとは何か?

こういったことに加えて、この3つがなぜ必要なのかも解説します。

 

 

心を整える

バカにする言い方をされるとムカついてしまいますよね。

見たくない情報を見てしまうとイヤな気分になりますよね。

 

不快な気持ちになるからこそ、心を整えることが大切なのです。

 

心を整えるとは

  • 冷静さをキープするための心を落ちつかせるスキル
  • 心が折れたときに回復させる力
  • 1つの意見にこだわりすぎず違う視点も持てる柔軟性

こういったことが心を整えることにつながります。

 

怒りの感情を暴走させたまま行動すると、望ましくない結果になりがちですよね。

だから心を落ちつかせることが必要です。

 

傷つくことを言われたら落ち込みますよね。

だからこそ、心が折れたときに回復させることが必要なのですが、心の回復力のことをレジリエンスと呼びます。

 

レジリエンスのスキルが高い人はスルースキルが高いと言ってもいいでしょう。

 

心を落ちつかせることや回復させることの必要性はイメージしやすいと思いますが、意外と忘れがちなのが柔軟性です。

 

「こうあるべきだ!」と強く主張したくなるときは、たいてい怒りの感情ですよね。

人は「こうあるべきだ!」という主張と違う結果になるから怒りを感じるわけです。

 

1つの出来事を見て

  • Aという見方もできる
  • Bという解釈もできる
  • Cという捉え方もできる

普段から複数の視点を持つ意識があると、柔軟性はトレーニングされます。

結果として怒りの感情が暴走しにくくなります。

 

  • Aという結果が望ましかったけれども、
  • BでもアリだしCでもOKだし
  • Dにならないだけマシだった

こういう柔軟性を持っていると、不必要に不快な感情を抱えなくてよくなります。

 

Aという解釈だけでなく、Bという見方ができたりCという見方ができたりすれば、違う意見を持つことができますよね。

 

これは気づきの力であり、そのことに感度が働くことだと言えます。

つまり感受性あっての気づきだということです。

 

ポジティブな要素を見つける感度や感受性が高まれば心を整えることができます。

違う視点も持てることで冷静にもなれます。

 

感受性あっての冷静さ、心の感度があってのスルースキルだと考えてください。

くり返しになりますが、決して鈍感になることがスルースキルではないのです。

 

心を整えることができれば気持ちの切り替えが早くなり、何事もなかったかのように過ごすことができるようになります。

 

自尊心を育てる

本当は気にしているのに気にしないフリをしているのであれば、受け流せていないことになります。

見下されたときに本当はムカついているのに、同意したフリをしているだけなら心にダメージがありますよね。

 

心にダメージが大きいならスルースキルは高くないと言えます。

ただ受け流すようなリアクションだけをすればいいわけではないのです。

本当に気にならないのがスルースキルです。

 

では、なぜイヤな感情になるのでしょうか?

それは自尊心が傷つくからです。

自尊心とは自分の存在を肯定したり価値を感じたりできる感覚のことです。

自己肯定感とほぼ同じ意味の言葉として捉えて大丈夫です。

 

たとえば「お前はバカだ」と言われたらどう思いますか?

上から目線で見下されたら不快な感情になるのは当然です。

 

なぜ不快になるのかというと、自分の価値が下がったように感じるからです。

人は潜在的に「価値のある存在でありたい」と思っています。

これは年齢、国籍、性別、職業などに関係なく、すべての人間に言えることです。

 

何が価値なのかは人によって違いますが、価値が低いと他人から言われることで不快な気持ちになります。

自分で自分のことを価値が低いと思っていることも不快な感情をつくります。

 

見下されたときに「ムカつく!」と感じるのは自尊心が傷ついている感覚です。

ですから、心の底から「自分には価値がある」と思えれば受け流すことができます。

自尊心を育てることによって「この人に否定されても自分の価値は下がらない」と思えるようになれます。

 

スルースキルにはコツや方法論のようなものもありますが、本気で自分の存在価値を感じることが根本の解決方法です。

 

よく「攻撃する人をかわいそうな人だと考えましょう」という意見を聞きますよね。

それは正しい意見ですが、本当にそう思えているかが重要です。

 

自尊心を育てることによって、相手をかわいそうな人という見方を“する”のではなく、結果として“できるようになる”と言ってもいいでしょう。

 

内心ムカついているのであれば受け流せていませんよね。

 

自尊心を育てることができれば一瞬ちょっとだけイラっときますが、その後は何事もなかったかのように過ごせますよ。

 

 

境界線を引く

嫌いな人と距離を置くことが一番ストレスの少ないことだと誰もがわかっていることです。

でも、それができないからストレスになるわけですよね。

 

あなたが職場や学校の嫌いな人と距離を置けるのであれば、とっくにやっているはずです。

 

実際は見たくない情報を見てしまうこともあるでしょうし、聞きたくない言葉を聞いてしまうこともあるわけですよね。

 

避けられない状況があるのなら、「境界線を引く」という考え方を覚えてほしいと思います。

 

人間関係には自分と相手を分ける境界線があると言われていて、その境界線のことをバウンダリーと呼びます。

バウンダリーとは「私の課題はこれ」「相手の課題はこれ」と分けて考える意識です。

 

課題という言葉の意味ですが、

  • 意見や価値観などの考え方
  • 感じる感情
  • 所有物
  • 責任の範囲

こういったことを課題という言葉に置き換えて考えます。

この意識を持つことができれば、

  • これは自分の課題
  • でもこれは自分の課題ではない

このように線引きすることができます。

 

たとえば「お前は使えないヤツだな」と言われたとしましょう。

 

境界線を引けないと「なんてこと言うの?自分だってミスするくせに!ムカつく!」と考えてしまいます。

境界線が引けると「あなたは私を使えないヤツだという意見を持っているのですね」と考えられます。

 

「お前は使えないヤツだ」という意見は自分の課題ではなく、相手の課題であるとすることがバウンダリーの意識です。

 

「相手の意見は相手の課題だから自分はNoタッチ」というスタンスが境界線を引くという意識です。

悪口に関しては「し~らな~い」といった感覚でいいでしょう。

 

不必要な情報は見ないことや不要な付き合いを減らすことは大切です。

 

でも、これには限界があり見たくないものを見てしまうこともあるでしょう。

聞きたくない言葉を聞かされることもあるでしょう。

 

同じ職場にいる人と付き合いをゼロにすることはできませんし、最低限のコミュニケーションは必要ですよね。

 

だからこそ、自分と他人との間に境界線を引く意識を持って、悪影響を最小限にすることが大切です。

 

境界線を引くスキルを高めるとイヤな人と一緒にいても影響が小さくなります。

つまり不快な感情になりにくくなるのです。

 

とはいえ、境界線が引けても心のダメージがゼロになることはないので、心を整えることや自尊心を育てることも必要だと考えてください。

 

スルースキル
心を整える×自尊心を育てる×境界線を引く

 

この3つのかけ合わせが受け流す力です。

 

 

受け流す力「スルースキル」まとめ

スルースキルとは?受け流すために必要な3つの要素とは?

  • スルースキルは我慢すること、気にしないフリ、鈍感になるなどのことではない
  • スルースキルは不快な感情をすぐに解消できる心を整えるスキルのこと
  • 自分の価値が低いと他人に言われたり、自分で「価値が低い」と思ったりすることで不快な気分になる
  • 自尊心を育てて心の底から「自分には価値がある」と思えるようになることが根本の解決方法であり、結果として見下されても受け流すことが可能になる
  • 付き合いたくない人との付き合いを減らすことが必要だが、同じ職場にいる人との付き合いをゼロにはできない
  • 嫌いな人との付き合いをゼロにできないからこそ、境界線を引いて悪影響を最小限にすることが大切
  • 「心を整える×自尊心を育てる×境界線を引く」この3つのかけ算がスルースキルの高さであり、人間関係のストレスをラクにするスキル

 

スルースキルを身に付ける方法として3つの要素を解説しましたが、この3つの要素は奥が深くてブログでは語り切れません。

 

というのも受け流すコツのようなものはありますが、どちらかと言えばライフスタイルや信念のほうが大事だからです。

 

あなたはどういうライフスタイルを送っていますか?

どういう信念を持って生きていますか?

こういう部分がスルースキルの本質です。

 

  1. 心を整える
  2. 自尊心を育てる
  3. 境界線を引く

この3つはただ受け流すことだけに活用できる限定的なスキルではありません。

 

特に自尊心を育てることはあなたの人生に大きなインパクトを与える要素です。

だからこそブログでは話したくても話しきれないので、僕のメルマガに登録してほしいと思っています。

 

「受け流す力を磨く3つのレッスン」という無料メール講座をやっています。

 

この無料メール講座で3つの要素をガッツリ語っています。

無料なので気軽に登録してくれたらうれしいです。

 

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