職場で無視されることはよくあることではありません。
ですが、職場にはいろんな人がいるので精神的に幼い人もいるでしょう。
特に自分が悪いことをしていなくても、残念ながら無視される可能性はゼロではないです。
職場で無視されたときは
- あの人はなぜ無視するのだろう?
- どうやってコミュニケーションをとろうかな?
- もうヤダ・・・仕事を変えようかな
こういったことが頭に浮かぶと思います。
あとでも詳しくお伝えしますが、無視された原因を考えることも相手とどうコミュニケーションをとるかを考えるのも、あまり有効ではありません。
いくら無視された原因を考えても無視されている現状は変わりません。
それに相手が無視するということは会話ができないということです。
会話ができないということはコミュニケーションできないということです。
無視する相手に「こういう接し方をすると解決する」という対処法は残念ながらありません。
そもそも相手のコミュニケーション能力が低いこともありますので、あなたがコミュニケーションをどうこうすることはあまり効果的ではないのです。
どんな理由があろうとも仕事なのに無視するのは大人のやるべきことではないですよね。
そんな精神的に子供の人との関係の改善は難しいと言わざるを得ません。
相手との現在の関係性にもよりますが、和解や仲直りは絶望的であるケースは少なくありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
対処法をざっくりとお話しますと次のようなことです。
- 自分の不快な感情を解消する
- 無視する人以外の人と仲良くする
- 仕事がストップしない方法を考える
あいさつを無視されても仕事は成り立ちます。
ですが、不愉快な気持ちになるので、そのストレスをどう解消するかを考えましょう。
つまりコミュニケーションのスキルではなく、メンタルのスキルのほうが大事だということです。
無視する相手とのコミュニケーションよりも
- 自分の心をどう回復させるか?
- 自分を責めないためにはどう考えればいいのか?
- 傷つかない方法は何か?
こういったことが大事です。
自分のストレスを考えると他の人と仲良くすることも考える必要があります。
仕事が成り立ったとしても職場で孤独を感じると、居心地が悪いですよね。
ですから無視する人ではない他の人とどうやって仲良くするかも大事なことです。
そして「あいさつ無視」ということから考えなければいけないことがもう1つあります。
あいさつに対して無反応でも質問に答えてくれれば仕事に支障は出ませんが、もし聞いた質問に対して無視をされたら困りますよね。
質問に答えてくれないと、その仕事がストップしてしまう可能性があります。
その場合はどうすべきかを考える必要がありますよね。
職場の無視に対して考えるべきこと
- 自分の不快な感情を解消する方法を考える
- 無視する人以外の人と仲良くすることを考える
- 仕事がストップしない方法を考える
自分の心のケアと仕事の進め方の2つを考えることが職場での無視に対する対処です。
無視する人がいたとしても、できるだけ自然体で過ごせればストレスも少ないでしょう。
もちろん誰かに助ける求めることも必要です。
- 誰かに相談する
- 誰かに仲介
この2つができそうにない場合、もしくは1度は試みたけれどもダメなこともあるでしょう。
その場合は相手とどうコミュニケーションをとるかを考えずに無視される前提で働くほうがストレスは少ないです。
職場で無視する人の心理とは?
無視されるようになった原因や相手とのコミュニケーション方法を考えることは、あまり有効ではありません。
行動としての対処よりも、
- あなたがどういう心の状態で過ごすのか?
- そのためにどんな考え方を持つか?
こういったことのほうが大事です。
それはなぜでしょうか?
それは職場で無視する人の心理や意図を考えると、
- 仲介してくれる人の力を借りて仲直りすること
- 相手とどうやってコミュニケーションをとるかを考える
- こういったことが無駄になる可能性が高いことがわかります。
職場で無視する人のすべてが悪人と決めつけることはできません。
ですが、これからお伝えする理由を知れば無視する人と仲良くすることがストレスにしかならないことがわかります。
職場で無視する人はどんな心理なのでしょうか?
相手を困らせたいから
職場で無視する人の意図は「お前の居場所はここにないよ」というメッセージを非言語で伝えるためです。
「お前の居場所はここにないよ」というメッセージを無視することで送っているのです。
無視するきっかけとなる行動があったのかもしれませんし、特になかったのかもしれません。
どちらにしても相手を困らせる目的や意図があります。
嫌いだから無視する人もいるでしょう。
ですが、好きか嫌いかは別として誰でもいいから困らせたいと思っている人もいます。
困らせることによって優越感が得られるから無視するのです。
相手を傷つけたいから
相手を傷つけたいというのは困らせたいからという理由に近いです。
職場で無視する人は自己肯定感が低いか心が満たされていないと言えます。
そういう人は傷つくことを恐れて、日頃から戦闘モードになっている可能性が高いです。
「無視」は戦闘の1形態で、見下す、怒鳴る、悪口を言うなどと同じで攻撃の一種です。
無視する人も含めて他人を攻撃する人は相手の自尊心を傷つけたいという意図があります。
相手に嫉妬しているから
無視する人の心理に
- 劣等感
- 嫉妬心
- 羨望
こういったことも挙げられます。
劣等感があるからターゲットにする人を作りたいとか、仕事ができる人を妬む心理といったことです。
- 「この人が仕事できるようになってしまったら、自分の立場が・・・」
- 「あいつに出世されたら困るから努力の邪魔をしてやる!」
このような失う恐怖、嫉妬や羨望という心理も大いにあるでしょう。
冷静になって考えると他人が不幸になっても自分の幸せにはならないことがわかります。
ですが、職場で無視する人は「あの人が不幸になれば安心だ」と考えるのです。
職場で無視されたときの7つの対処法
職場で無視する人の心理として困らせたい、傷つけたい、嫉妬していると3つ理由を挙げました。
これらはやや極論も含まれますが、本質ははずしていません。
最初にもお伝えしたように無視される前提で仕事をするようにしてください。
では、具体的にはどうすればいいでしょうか?
ここでは対象法を7つお伝えします。
①原因を考えない
職場で無視する人がいれば「自分はあの人に何かしただろうか?」と考えてしまいますよね。
ですが、原因を考えること無駄です。
原因がわからないけれども無視されるというケースもあります。
仮に原因がわかっていても今後どうすべきかを考えることのほうが重要です。
明確な理由があってもなくても、それを考えて問題が解決するものではありません。
いかなる理由があっても無視するのは大人のやるべきことではないですよね。
精神年齢が幼い人には大人の理屈が通じないのです。
大人の理屈が通じない相手との仲直りはしなくていいからこそ、原因を考えるのをやめましょう。
それに無視される原因を考えるとイライラしませんか?
「なんであの人は無視するの?」と考えると仕事がイヤになりませんか?
怒りではなく悲しい気持ちになることもあるでしょう。
原因を考えることにはメリットがないどころか意味がないのです。
②自分のやるべきことだけを考える
「なぜ無視されているのか?」よりも「これからどうしたいか?」を考えることのほうが大事です。
相手が自分のことをどう思っているかに関係なく、自分のやるべきことだけを考えましょう。
好き嫌いではなく、何をすべきかを考えるのです。
それに仕事に私情を優先させて判断したら無視する人と同じレベルになってしまいます。
ですから自分のやるべきことだけを考えることが大事なのです。
③自分が悪いと考えない
よくありがちなのは「自分は何か悪いことをしたのだろうか?」と考えてしまうことですが、この考えは無駄です。
くり返しになりますが、無視される原因を考えなくていいということです。
仮にあなたが悪いことをしたとしましょう。
でも、そのことをネチネチ考えて無視するという行動になる人と仲良くなるメリットってありますかね?
たとえイヤなことがあっても修復できるのが大人の人間関係です。
謝れば「わかってくれればいいんだよ」と思ってくれることです。
相手が無視するのは相手が改善のチャンスを逃していると言えます。
だから人間関係を壊しているのは相手です。
あなたではありませんよ。
ちゃんとした大人なら「こうしてほしい」とか「こうしてほしかった」とちゃんと言葉にします。
それを放棄して無視するのはガキのやることです。
あなたは自分が悪いと考える必要はありませんし、相手が悪くても自分が悪くても対処法は変わりません。
あなたの言動がきっかけで相手が無視するようになったとしても、無視するのは相手の考え方や性格に問題ありだと言えます。
④相手も悪くないと考える
自分が悪いと考える必要はないですが、相手が悪いと考えるメリットもありません。
「さっきあなたは悪くないですよって言ったじゃないですか!」とツッコまれそうですが、相手を悪者にするメリットもないです。
自分が悪いと考えれば罪悪感を引きずり、結果として萎縮してしまいます。
相手が悪いと考えれば敵対心になり、常に怒りの感情のまま仕事をしなければいけなくなります。
イライラしながら働くと相手ではなく自分が損をします。
つまり相手を悪者にすることは相手のためではなく自分のためなのです。
どうせ働くなら、できるだけ良い気分で仕事したいじゃないですよね。
「あの人が悪いんだ」という思考=「自分を怒りの感情へ導く悪い呪文」だと考えましょう。
自分も悪いと考えず相手も悪いと考えないのは、良い悪いのジャッジをしないということです。
良い悪いではなく、状況をニュートラルに中立的に見ましょう。
⑤質問は他の人にする
あいさつを無視されたら「ちょっと気分が悪いな」と思うだけですが、答えてくれないと困るものってありますよね。
あいさつは無視されるけど質問にはそっけない態度で答えるのであれば「この人はこういう人だ」と考えてください。
ですが、「それを無視されると仕事がストップする」ということに関して何の反応もないなら、仕事を成立させるためにも対処を考える必要があります。
仕事に支障が出ることでさえも答えずに無視するのであれば、もう他の人に聞くしかありません。
- 仕事を教えてくれない
- 確認しなければいけないことなのに答えてくれない
こういうことって困りますよね。
無視する人の心理のところでもお伝えしたことですが、「この人が仕事できるようになってしまったら、自分の立場が・・・」
こんな低レベルなことを考えている人もいるわけです。
だからわざと答えないし教えないというスタンスです。
仕事を成立させることより私情を優先させる人に関してはあきらめてください。
ですから、わからないことは他の人に質問しましょう。
⑥仕事の全体像を把握する
僕はかつて上司に敵対視されていたことがあります。
質問しても「知らない」と言われました。
相手が同僚ではなく上司が質問に答えてくれないのはかなり困りますよね。
僕は上司が答えてくれないときは他の人にわからないことを質問していました。
それともう1つ大事なことがあるのですが、仕事の全体像を知っておくと質問しなくてもわかる部分が増えます。
そうなると自分で仕事を進められるようになりますよね。
もし、あなたが上司など職場で影響力がある人から無視されたときは
- わからないことは他の人に質問する
- 仕事の全体像をできるだけ把握する
この2つでカバーしてください。
もちろん仕事に支障が出ているなら人事に相談することは必要です、
仕事に支障が出てしまうほどのことであれば、その状況でもできることを考えましょう。
⑦他の人に好かれる努力をする
職場の全員から無視される場合は何もできませんが、職場の1人から無視されるケースが多いのではないでしょうか。
3人組から無視されるというケースもあると思いますが、職場の全員ではないですよね。
自分の周りに10人の人がいて、そのうちの9人がいい人だったとしましょう。
でも、たった1人だけ大嫌いな人がいたら、その嫌いな1人を意識してしまうと思います。
この2つの◯を見てください。
どっちが気になりますか?
右が気になっちゃいますよね?
人はネガティブな側面や欠けている部分を意識してしまいます。
これをネガティブ・バイアスといいます。
自分がネガティブになると、ますますネガティブな側面ばかり意識してしまうのです。
職場の人間関係だといい人である9人ではなく、無視する1人ばかり意識してしまうと思います。
それに職場だけがあなたの人間関係のすべてではないはずです。
職場以外で人間関係を作ることだってできます。
職場で無視されれば誰でも不愉快な気持ちになります。
ですが、そういうときは自分がネガティブなことにフォーカスしてしまっていることに気づくことが大切です。
気づかないと冷静に考えることができません。
だから、「あっ今自分はネガティブ・バイアスに陥っているぞ」と気づきましょう。
- 悪いことばかりフォーカスしていないだろうか?
- 生活の中のポジティブな部分を忘れていないだろうか?
こうした問いかけをしましょう。
無視する人のことばかり意識するのをやめましょう。
無視する人よりいい人と仲良くなれれば、職場での居心地の悪さはある程度解消されるはずです。
ここでお伝えした7つの対処法の中で他の人に好かれる努力をするのは特に重要です。
大昔、人は他の動物に襲われないように集団で過ごしていました。
1人ぼっちになったら他の動物に襲われて命を落とします。
これは「孤立=死」ということですよね。
職場で無視されても命には関係ありません。
ですが、「孤立=死」という考え方は脳にインプットされています。
たった1人でも自分を無視する人がいれば人は恐怖を感じます。
無視されると本能的に恐怖を感じるのです。
いい心の状態にするために他の人から好かれる努力をしましょう。
人に好かれていると思える感覚のことを自己好感といいます。
人に貢献できていると思える感覚のことを自己有用感といいます。
この2つの自信は自己肯定感にも影響を与えるものです。
無視する人がいれば自己好感と自己有用感は下がります。
自己好感と自己有用感の2つが満たされていれば、無視されても萎縮せず過ごすことができるようになります。
そのために味方になってくれる人をつくりましょう。
職場の全員を好きになれないと思いますが、「この人だったら心を開けるかも」と思える人は誰でしょうか?
職場で無視されてもやってはダメな6つのこと
これまでは無視されたときの「こうしましょう」という対処法をお話してきました。
ここからは無視されてもやってはダメなこともお話しておこうと思います。
①自分も無視する
自分も無視しようかなと考えることもあるでしょう。
気持ちはわかりますが、あなたが相手を無視することにメリットはありません。
相手ではなく、あなたが疲れてしまうのでやめましょう。
それに無視する人と同じレベルになってしまいます。
②すぐ転職すると考える
僕は上司にビンタされることがありました。
孤立したこともありました。
そういうときに「第二新卒」と検索したことがあります。
だからあなたの気持ちはわかりますよ。
ですが、自分ができることはやりましょう。
もちろん転職がダメということではありません。
10人中8人が自分を無視してくるなら転職もありです。
上司の1人とか同僚の1人がヒドイではなく、会社そのものがヤバイなら退社していいと思います。
心身ともに限界ならバックレてもいいですよ。
というか僕がヤバイ会社にいたらバックレてます。
それも給料日当日に姿を消します。
ヤバイとかヒドイの基準は人によって違いますが、あなたが「ヤバイ」と感じたら無理はしないでくださいね。
でも「すぐ転職」と考えないようにしましょう。
③ネガティブな感情を放置する
無視されることで気をつけたいことは不快な感情を放置することです。
理想は1日1日リセットできることですが、難しい場合は1週間に1度だけでもいいので心を落ちつかせる時間を確保してくださいね。
プライベートを充実させるのも方法の1つです。
ストレスを悪化させないためにも
- どんなことに自分はうれしいと感じるか?
- どんなときに自分は楽しいと感じるか?
こういったことを知る必要があります。
「無視する人もいるけれど、自分の生活をトータルで考えると楽しい」という状態を目指しましょう。
④相手に無視する理由を聞く
相手が無視する理由が気になると思いますが、そもそも無視する理由を相手に聞くって気まずくないですか?
聞けたとしても予想される展開はこんな感じです。
あなた:どうして無視するんですか!?
相手:「・・・・」
あなた:答えてくださいよ!
相手:忙しいから話しかけないで!
仮に無視する理由を聞く勇気があったとしてもエネルギーの無駄です。
相手は無視することを楽しんでいることさえもあります。
⑤無理して歩み寄ろうとする
くり返しになりますが、相手は大人の理屈がわからない幼稚な人です。
ですから無理して歩み寄ろうとしなくていいのです。
もちろん歩み寄れるチャンスがあるのなら、そのチャンスを逃さないようにしましょう。
ですが、無理はしないでください。
あなたが無理して歩み寄ろうとすると、完全に立場が下になります。
努力が空回りする可能性のほうが高いのです。
必死になるあなたを見て余計に相手が面白がることもあるでしょう。
⑥ゲームオーバーだと考える
職場で無視する人がいても改善できる可能性はゼロではありません。
「改善される可能性は低いけれどゼロではない」ぐらいの希望は持っていましょう。
無視する原因が嫉妬以外のものであれば、あなた自身がイキイキと働きの魅力が増せば無視する相手も「歩み寄ろうかな」と思うかもしれません。
可能性はだいぶ低いですが、ゼロではないです。
嫉妬が原因で無視されるのであれば、あなたが楽しそうにしているとエスカレートする可能性もあります。
ですが、あなたが自然体で気分よく振る舞っていれば魅力的に見えます。
周りの人があなたのことを「可哀想だから無視はやめてあげてよ!」みたいな雰囲気になることがほんの少しだけ期待できますよ。
それに環境を変えるにしても、変えずに今の職場に残るにしても暗い顔をしていては楽しくないですよね。
ですから「もう終わった・・・」と考えずに過ごしましょう。
職場で無視されたら受け流そう
無視されても平気という人はいませんが、気にしすぎるものよくないです。
たとえ職場に無視する人がいても受け流せるようになれたら、あなたのストレスはかなり減ります。
どんな職場で働くかも大事ですが、どんな心の状態で働くかも同じく大事です。
無視する人がいてもそのことがあまり気にならないなら、毎日を楽しく過ごすことも可能です。
受け流す力のことをスルースキルと呼びます。
そのスルースキルを身に付けると、無視されても自然体で気分よく仕事することも可能です。
無視する人は精神的に子供です。
無視する相手との関係性を改善することはかなり難しいでしょう。
無視することはパワハラやモラハラといったハラスメントだと考えることもできます。
ですからハラスメントとして人事に相談することも必要ですが、もう1つ受け流すという手段も知っておくといいでしょう。
どんなに行動としての対処法を考えるより受け流すほうがストレスは少ないと言えます。
何事もなかったように自然体で過ごせるようになれます。
では、そのスルースキルはどうすれば身に付くでしょうか?
「スルースキルを習得する方法!受け流すために必要な3つの要素」という記事で解説していますので、そちらもぜひチェックしてください。
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